学園小説大賞〈奨励賞〉を受賞したものの受賞作は暗すぎたため、スニーカー大賞の方へ応募していた別の作品を改稿、改題したのが本作です。
ひょんなことから妖怪(作中では妖異)のいたずら被害に遭い、妖怪の警察に入ることになった男子高校生のお話です。
しかし、妖怪の葬儀屋さんネタを妖怪の警察ネタに変えるのは無茶でしたよ担当さん……「『踊る大捜査線』が好きだったって言ってましたよね、なら踊る~要素を混ぜて書いてください、でも消化葬の設定は残してね」って、簡単に言ってくれます……
いまだから暴露しますが、鑑識の某妖怪のモデルは『相棒』の某鑑識……ではなく担当さんでした(笑)もう時効だからいいですよね。
ちょうど家族が倒れたり就職した会社がブラックだったりと複数の問題を抱えていた時期で執筆中は余裕がなく、もっと余裕のある時期ならばもっと楽しんで書けたのかも……と当時はタイミングの悪さを嘆きましたが、あれから×年経ってタイミングのいい時期に執筆が重なったことは片手で数えるほどしかないので、私の人生はこういうものなんだろうと悟りました(諦)